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(4)3年前、夏、鎌倉の海           <<戻る  次へ>>


気怠い、

そして

やる気のない

夏の午後


じっとひとりで部屋に寝転んでいると

わたしの意識は上手く世界という延長を包含できず

点みたいになってしまう


調子のよいときなら意識を無限に広げて

自由に世界を味わうことができるはずなのに。


所在のなさ


取り残されているような

はじき出されているような

生きているのか

死んでいるのか

だんだんよく分からなくなってきて


どうしようもなくなって

仕方なく外出してみる

用事はなにも、ない。


あてどもなくただ街を歩いて

いい歳をして

ふらふら、ふらふら

どこにも居場所はない


でも若い人はもちろんのこと

ふらふらしている老人や中年は、案外いる


しばらくカフェで読書をして

本の中に意識を飛ばす

今度は上手くいった

本は素晴らしい。

ここがわたしの居場所かも


でも、本当は……

………
















































これらの写真は、3年前に鎌倉の海で撮ったもの。

夏の海の、魔力のような時間をシュールに切り取りたかった。


いつか、海で写真、撮らせてください、と
頼んでみたい。

きっと、ものすごく、かっこいい写真が撮れる。


そんな日は永久にやってこないかも知れないけど

つい夢を思い描いてしまうのです。





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